夏の風物「川施餓鬼(かわせがき)」・・・。

ヒダコレ

2018年08月21日 14:18

飛騨での合言葉(笑)「盆を過ぎれば・・・」の通り
厳しい暑さも線を引いたようにゆるんでくれましたね。

ホッとするようなさびしいような。
そんなしみじみを味わう催しが、19日に宮川で行われました。


お盆に帰ってきたご先祖様をお送りする「川施餓鬼」

中橋から筏橋、柳橋には、大きな短冊がはためいて。




とっぷり暮れた頃。
おもむろに読経が始まり、灯篭が流されます。



それぞれの灯篭がそれぞれ意思を持つように、てんでばらばらに進み――。



美しいけど、ちょっと不思議な光です。


力強い読経の中、あの世へご先祖様を導く明かりは、どこまでも幻想的。



ずっと見ていると、この世とあの世の境があるような、ないような……不思議な気分に。


見物の人たちも、ゆく夏を惜しむように、橋へ集まって。



心地よい夜風に吹かれて、異空間を味わった気分のスタッフなのでした。




田口 真由美

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